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Cameraと散歩

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'14/08/05の朝日新聞 読者の疑問に答えます 強制連行 3-3

PB083032
'14/08/05の朝日新聞 読者の疑問に答えます 強制連行 3-3

97年の特集では「本人の意思に反して慰安所にとどまることを物理的に強いられたりした場合は強制があったといえる」と結論づけた。
河野談話が発表されて以降、現在の安倍内閣も含めて歴代の政権は談話を引き継いでいる。
一方、日本軍などが慰安婦を直接連行したことを示す日本政府の公文書が見つかっていないことを根拠に、「強制連行はなかった」として、国の責任が全くなかったかのような主張を一部の政治家や識者が繰り返してきた。


PB083033
朝鮮など各地で慰安婦がどのように集められたかについては、今後も研究を続ける必要がある。
だが、問題の本質は、軍の関与がなければ成立しなかった慰安所で女性が自由を奪われ、尊厳が傷つけられたことにある。
これまで慰安婦問題を報じてきた朝日新聞の問題意識は、今も変わっていない。


PB083035
読者のみなさまへ
日本の植民地だった朝鮮や台湾では、軍の意向を受けた業者が「良い仕事がある」などとだまして多くの女性を集めることができ、軍などが組織的に人さらいのように連行した資料は見つかっていません。
一方、インドネシアなど日本軍の占領下にあった地域では、軍が現地の女性を無理やり連行したことを示す資料が確認されています。
共通するのは、女性たちが本人の意に反して慰安婦にされる強制性があったことです。


PB083037

ーとしている。

見出しに、「読者の疑問に答えます」と書いて、読者からの疑問として「強制連行はなかったのですか」との問いに、「自由を奪われた強制性あった」と答えている。


朝日新聞は、吉田清治済州島での「慰安婦狩り」証言を強制連行の事例として書き、宮沢喜一首相の訪韓直前に社説で「挺身隊の名で勧誘または強制連行され」と書いた。

しかし、秦郁彦氏も「強制連行に近い形で徴集された」と書いている。
また、戦時中、政府は日本内地や軍占領地の炭鉱や鉱山などに朝鮮人を労働者として動員したが、在日朝鮮人の研究者が「強制連行」と呼んだのでメディア(朝日新聞)も使うようになった。
強制連行は、官憲の職権を発動した「慰安婦狩り」ないし「人さらい的連行」に限定する見解と「軍または総督府が選定した業者が、利益種、誘拐や人身売買により連行」した場合も含むという考え方が研究者の間に今もある。
だから強制連行と書いても一概に間違いとはいえない。

名乗り出た約40人の元慰安婦のうち19人に聞き取りをした結果、「軍人や軍属らによる暴力」があったと語ったのは4人で、多くは民間業者が甘い言葉で誘ったり、だまして連れて行ったりする誘拐との内容だったが、慰安婦たちは、徴集の形にかかわらず、戦場で軍隊のために自由を奪われて性行為を強いられた。
93年8月に発表された宮沢政権の河野洋平官房長官談話(河野談話)は、「強制連行」ではなく、戦場の慰安所で自由意志を奪われた「強制」性を問題とした。

河野談話の発表を受け、朝日新聞は翌日の朝刊1面で「慰安婦『強制』認め謝罪『総じて意に反した』の見出しで記事を報じたのに対し、読売、毎日、産経の各紙は、河野談話は「強制連行」を認めたと報じた。
朝日新聞だけは読者の誤解を招かないよう「強制連行」を使わなかったし、93年以降はなるべく使わないようにしてきた。

問題は、強制連行があったかどうかではなく、軍の関与がなければ成立しなかった慰安所で女性たちが本人の意に反して慰安婦にされ自由を奪われ、尊厳が傷つけられたことにあるのであって、これまで慰安婦問題を報じてきた朝日新聞の問題意識は今も変わっていないので、朝鮮など各地で慰安婦がどのように集められたかについては、今後も研究を続ける必要がある。。