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Cameraと散歩

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140912 みなさまに深くおわびします 2-2

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140912 みなさまに深くおわびします 2-2

朝日新聞社社長 木村 伊量



様々な批判、指摘を頂いている慰安婦報道についても説明します。
朝日新聞は8月5日付朝刊の特集「慰安婦問題を考える」で、韓国・済州島慰安婦を強制連行したとする吉田清治氏(故人)の証言に基づく記事について、証言は虚偽と判断して取り消しました。
戦時の女性の尊厳と人権、過去の歴史の克服と和解をテーマとする慰安婦問題を直視するためには、この問題に関する過去の朝日新聞報道の誤りを認め、そのうえでアジアの近隣諸国との相互信頼関係の構築をめざす私たちの元来の主張を展開していくべきだと考えたからです。
この立場はいささかも揺らぎません。


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ただ、記事を取り消しながら謝罪の言葉がなかったことで、批判を頂きました。
「裏付け取材が不十分だった点は反省します」としましたが、事実に基づく報道を旨とするジャーナリズムとして、より謙虚であるべきであったと痛感しています。
吉田氏に関する誤った記事を掲載したこと、そしてその訂正が遅きに失したことについて読者のみなさまにおわびいたします。


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慰安婦報道については、PRCとは別に社外の弁護士や歴史学者、ジャーナリストら有識者に依頼して第三者委員会を新たに立ち上げ、寄せられた疑問の声をもとに、過去の記事の作成や訂正にいたる経過、今回の特集紙面の妥当性、そして朝日新聞慰安婦報道が日韓関係をはじめ国際社会に与えた影響などについて、徹底して検証して頂きます。
こちらもすみやかな検証をお願いし、その結果は紙面でお知らせします。


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吉田調書のような調査報道も、慰安婦問題のような過去の歴史の負の部分に迫る報道も、すべては朝日新聞の記事に対する読者のみなさまの厚い信頼があってこそ成り立つものです。
わたしたちは今回の事態を大きな教訓としつつ、さまざまなご意見やご批判に謙虚に耳を澄まします。
そして初心に帰って、何よりも記事の正確さを重んじる報道姿勢を再構築いたします。
そうした弊社の今後の取り組みを厳しく見守って頂きますよう、みなさまにお願い申し上げます。


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