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’14/09/12の朝日新聞 吉田調書 政府が公開

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’14/09/12の朝日新聞


吉田調書 政府が公開

政府は11日、東京電力福島第一原発事故に関して、政府の事故調査・検証委員会が関係者から当時の状況を聞いた「聴取結果書(調書)のうち、吉田昌郎元所長ら計19人分を公開した。
この日開示されたのは吉田氏のほか、菅直人元首相、枝野幸男官房長官ら事故発生当時の民主党政権幹部らの調書。


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菅義偉官房長官11日の記者会見で「吉田元所長のヒアリング記録の一部のみ、断片的に取り上げられた記事が複数の新聞に掲載され、独り歩きとの本人の懸念が顕在化した」と公開した理由を述べた。

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吉田氏の調書によると、吉田氏は2011年3月14日夕から翌朝の第一原発2号機について、「完全に燃料露出しているにもかかわらず、減圧もできない、水も入らない」状態と説明。
「このまま水が入らないでメルトして、完全に格納容器の圧力をぶち破って燃料が全部出ていってしまう。そうすると、その分の放射能が全部外にまき散らされる最悪の事故」「我々のイメージは東日本壊滅」と当時の危機的状態を振り返っている。


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15日朝、吉田氏は収束作業に必要な人員を残して免震重要棟からの退避を指示した。
多くの所員は第二原発(2F)に退避したが、吉田氏は「本当は私、2Fに行けと言っていない」「福島第一の近辺で、所内に関わらず、線量の低いようなところに一回退避して次の指示を待てと言ったつもり」と明かしている。


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ただ、指示通りに第一原発近辺に退避すれば「みんな全面マスクしているわけです。それで何時間も退避していて、死んでしまう」と指摘。
「よく考えれば2Fに行った方がはるかに正しいと思った」と所員の行動を評価した。


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