’15/06/06付け道新こども新聞「週刊まなぶん」の記事から
銃剣なくても戦い続ける
司令官「勇ましい意見」おし通す
インパール作戦はなぜ実行されたのでしょうか。
日本軍では「てきの力をよく調べて注意深く考えよう」という意見より「きけんはあっても、せめこんでいくぞ」といった勇ましい意見がいいとされていました。
荒川憲一・元防衛大教授によると、陸軍の中心になる人をそだてる陸軍大学校では、勇ましい意見がほめられました。
荒川さんは「『意志力信仰』のような考えが当時の軍人にはあった」ともいいます。
強い気持ちさえあれば、戦争で勝てるとの考え方です。
牟田口廉也司令官も「食うものがなくても戦いをしなければならい。兵器がない、たまがないなどは戦いをやめていい理由にはならない。たまがなかったら銃剣(先たん部に剣がついた銃)がある。銃剣がなくなればうででいく」と話したそうです。
150606 銃剣なくても戦い続ける