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Cameraと散歩

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150704 TPPって何ですか?

北海道新聞

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’15/07/04の道新こども新聞 「週刊まなぶん」の記事から

TPPって何ですか?

税金を減らして貿易しやすく
北海道の農業には大きな問題


「TPPについて、子どもでも分かるようにくわしく教えてほしいです」。
後志管内真狩村川西杏さん(御保内小6年)から「まなぶん」編集部に、こんなお便りが来ました。
農業を営む父泰史さん(30)がていねいに教えてくれたそうですが、「難しくて分からないし、なんだか心配です」という川西さん。
そこで、編集部が取材しました。   (舩木理依)


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「TPP」は、太平洋を囲む日本やアメリカなど12カ国が、農産物やさまざまな製品の売り買いを、国境をこえて自由にできるようにする仕組みのことです。
「環太平洋連携協定」といい、英語にしたときの三つのことばの頭文字が「TPP」なのです。
日本は2013年から、TPPの仲間に入ろうと考えている国々との話し合いに参加しています。
ある国が外国からものを買う(輸入する)時は、「関税」という税金をかける、国際的なルールがあります。
もともとその国にある同じようなものの売れゆきをじゃましないようにし、農業などを守るのです。
TPPの大きな目的は、この「関税」をなくしたり、減らすことです。
参加する国が、国外へものを売りやすくするためですが、北海道には深刻なえいきょうがあります。


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日本は大切な農業を守るために、特に重要な5品目の農産物には関税をかけ続けるつもりですが、アメリカなどは納得していません。
この五つはコメ、麦、牛肉・ぶた肉、バターなどの乳製品、「甘味資源作物」といわれるビートやジャガイモ(でんぷん用)。
すべて北海道でも作っているのです。


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一方で、日本が海外へ売っている自動車などは、関税がなくなれば、ライパルとの競争に有利でしょう。
国全体で見ればこうしたいいこともあります。


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また、TPPのねらいは関税をなくす以外にもあります。
たとえば、病気を治療する薬は一定の期間、開発した会社が製造や販売をひとりじめできます。
この期間がすぎれば、他の国でも同じような薬を安く作れます。
しかし、自分の国の製薬会社がつくった薬を高い値段で売り続けるために、ひとりじめできる期間をのばす仕組みを作ろうとしている国もあります。


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TPPの話し合いは、それぞれの国が利益を求める上、国民の生活に直接関わるため、とても難しいのです。