Cameraと散歩

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’15/08/15の朝刊記事から 戦後70年 安倍首相談話 (2-全文) 2015年8月14日閣議決定

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’15/08/15の朝刊記事から

戦後70年 安倍首相談話 (2-全文) 2015年8月14日閣議決定

戦後70年にあたり、国内外にたおれたすべての人々の命の前に、深くこうべを垂れ、痛惜の念を表すとともに、永劫えいごうの、哀悼の誠をささげます。


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先の大戦では、300万余の同胞の命が失われました。
祖国の行く末を案じ、家族の幸せを願いながら、戦陣に散った方々。
終戦後、酷寒の、あるいは灼熱しゃくねつの、遠い異郷の地にあって、飢えや病に苦しみ、亡くなられた方々。
広島や長崎での原爆投下、東京をはじめ各都市での爆撃、沖縄における地上戦などによって、たくさんの市井の人々が、無残にも犠牲となりました。


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戦火を交えた国々でも、将来ある若者たちの命が、数知れず失われました。
中国、東南アジア、太平洋の島々など、戦場となった地域では、戦闘のみならず、食糧難などにより、多くの無辜むこの民が苦しみ、犠牲となりました。
戦場の陰には、深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たちがいたことも、忘れてはなりません。


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何の罪もない人々に、計り知れない損害と苦痛を、わが国が与えた事実。 歴史とは実に取り返しのつかない、苛烈なものです。
一人一人に、それぞれの人生があり、夢があり、愛する家族があった。
この当然の事実をかみしめる時、今なお、言葉を失い、ただただ、断腸の念を禁じ得ません。

これほどまでの尊い犠牲の上に、現在の平和がある。
これが、戦後日本の原点であります。

二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない。


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事変、侵略、戦争。
いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない。植民地支配から永遠に決別し、すべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない。


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先の大戦への深い悔悟の念と共に、わが国はそう誓いました。
自由で民主的な国を創り上げ、法の支配を重んじ、ひたすら不戦の誓いを堅持してまいりました。70年間に及ぶ平和国家としての歩みに、私たちは、静かな誇りを抱きながら、この不動の方針を、これからも貫いてまいります。


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