Cameraと散歩

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171021 奪還

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「奪還」麻生幾


「国のために死ねるか」を書いた伊藤祐靖を主人公にした小説である。

北朝鮮の特殊部隊に誘拐され船で連れ去られようとしている女性医師を、日本の特殊訓練された隊員で構成された小隊が嵐の夜、船に侵入し救い出す〜という物語なのだが・・・。

相手が銃の撃鉄を起こしたり、照準を合わせた瞬間に攻撃して倒す、という、専守防衛、正当防衛の範疇での行動なので、敵が味方に攻撃する行動に入ってから反撃するのである。

一人が狙われ、もう一人の隊員が狙っている敵を攻撃する。

結局、隊員より多い敵を倒して女性医師を救い出したのだが、小隊長以外の隊員は全員死亡した。



理由は、先に攻撃できないこと。

誰かが狙われている時、別の隊員が敵の攻撃着手を確認してから攻撃するので相手より数が多くなければ生き残れない。

少ない戦力で専守防衛の思想で守るということは、現実的ではない。

専守防衛なら、相手の2倍以上の戦力が必要だ。ということである。

それでも当方の被害は免れない。

事が起きた時、専守防衛の思想で日本を守れるか。

今の法制度で日本を守れるか。




170910国のために死ねるか