Cameraと散歩

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180706 小皇帝切開

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変見自在 高山正之

  小皇帝切開


もう半世紀も前、羽田の記者クラブにいたころ、日航全日空の古参機長から昔話を随分聞いた。

日航には真珠湾攻撃に参加した藤田怡与蔵いよぞうがいた。
真珠湾の帰途、追いかけてきた米軍機を撃墜し、さらにミッドウェー海戦では来襲した米軍機を10機まとめてほふっている。

同じ日航には広東攻略戦に参加した後藤安二がいた。
聞いた話が凄かった。
敵陣に爆撃を加えて帰投中、仲間の機がエンジン不調で水田に不時着した。

まもなく間諜から彼が支那人に捕まり、木箱詰めにされたと知らされた。

彼らはペンチで歯を抜き、逃げないように手足の指を切り落として鉄格子のはまった小さな木箱に押し込める。
それで町々で晒し者にする。
最後に耳鼻を削いで目をえぐり、男根を切って口にくわえさせてから殺すのが形だった。
「木箱を移送する列車を確認して出撃した。彼の苦痛を終わらせ、安らかに死なせるためだった」




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似た話を当時の全日空常務、山口登から聞いた。
中華航空上海支社で飛んでいたころ、仲間が満州で不時着した。
救援部隊が駆けつけたとき「彼は首まで地面に埋められ、耳も鼻も削ぎ落とされ、両眼に針金ガ通されていた。救出してもまもなく死んだ」。

ちなみに山口はパレンバンに「空の神兵」を運んだ操縦士の1人だった。

支那人の残忍さに当時はうなされたものだが、彼らの残忍さがそんな程度でないことを楊海英の「墓標なき草原」で知った。




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文革期、毛沢東以下の支那人内モンゴルを侵略し、本気でモンゴル人絶滅を図った。
淘汰の手段として彼らは女性器の破壊をやった。
抉り取って殺すか、二度と産めない体にするか。

同書にはジュンガルの女性が犯され、女性器に棒を突き立てられた姿で「自殺した」と家族に引き渡された話や、素手で胎児を引き出す拷問も描写されている。
胎児は死に、母は発狂した。

それが彼らだけの特性と思っていたらシェークスピアが「マクベス」の中で語っていた。

彼は魔女から「女の股から生まれた者には倒されない」と予言されていた。

そこにスコットランド貴族マクダフが現れる。
彼の母は腹を切られて殺され、彼はその「裂けた子宮から月足らず」で生まれた。
だからマクベスを倒せた。
「マクダフは帝王切開で生まれた」という説があるが、間違いだろう。




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あのころ女は「子供を産む道具」だった。
月満ちたのに赤ん坊が生まれない。
このままでは母子ともに危ないというとき、スコットランド人ももっと昔のローマ人も「道具」より赤ん坊の命を選んだ。

母は寝台に縛り付けられ、麻酔なしで腹が裁ち割られ、そして子宮が切り開かれた。
切腹より凄まじい。
母が万が一にも生き残るわけもなかった。

対してマクダフは「月足らず」で、しかも「切開」ではなく「rip(裂く)」と台詞で語る。
帝王切開ではなかった。

因みに帝王切開の名はシーザー(Caesar)からと言われるが、彼は関係ない。
ラテン語の「切開(caeso)」が語源だ。




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母が必ず死ぬ帝王切開は19世紀後半、麻酔術が登場し、医術も進歩して母が生き残り始め、今では通常分娩より安全とも言われる。

ただ帝王切開は陣痛がない分、母性が希薄になりがちで、子も人格的におかしくなるという説もある。

現に帝王切開率の高いブラジルで捨て子の少年犯罪が極端に多くなっている。

その帝王切開が近年、支那で大流行りだ。
一人っ子の「小皇帝シャオファンディ」には帝王切開が似合うと思われたか。

今は「ブラジルを抜いて世界一」(ジャパンタイムズ)の普及ぶりで、出産児の半分以上が帝王切開と言われる。




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もともと残忍な血筋を受け継ぐ。
加えて次世代の半分以上が「母の愛に飢えた人格障害者」になりそうだという話は隣人として結構怖く聞こえないか。

支那は脅威ではない」と鳥越俊太郎は言う。
魔女の言葉ほどの重みもない。

’16.1.28 の週刊新潮より