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190630 日米安保は「不公平」 トランプ氏 首相に見直し要求

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’19/06/30付北海道新聞朝刊1面の記事

日米安保は「不公平」
トランプ氏 首相に見直し要求


トランプ米大統領は29日、20カ国・地域首脳会議(G20サミット)閉幕後に大阪市内で記者会見し、米国の日本に対する防衛義務を明記した日米安全保障条約について「不公平な合意だ」と強い不満を表明した。

その上で、米国の負担が一方的だとして、安倍晋三首相に「変えなければならないと伝えた」と話し、見直しを求めていることを明らかにした。

ただ、条約破棄については「全く考えていない」と否定した。




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条約破棄は否定

日米関係の基軸である同条約について、米大統領が公式に疑念を表明するのは極めて異例。

今後本格化する日米貿易交渉を巡り、日米安保を「取引材料」にする狙いもあるとみられる。

トランプ氏が首相に条約見直しを求めた時期は不明だが、野上浩太郎官房副長官は29日、前日の日米首脳会談で安保条約に関する議論はなかったと記者団に説明。

「政府間で安保条約の見直しといった話は一切ない」と強調した。




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一方、トランプ氏は会見で「6カ月間ずっと(首相に)言い続けている」と述べた。

またトランプ氏は「日本が攻撃されたら、私たちはすべての戦力を使って戦う。しかし米国が攻撃されても日本は戦わなくていい」と条約の片務性を指摘。

「われわれが助けるなら、彼らも(米国を)助けなくてはならない。安倍首相はそれを分かっているし、異存もないだろう」と主張した。

日米関係については「かつてこれほど近かったことはない」と緊密な連携を維持していく考えを示した。(上家敬史、上野香織)



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