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190602 日韓 レーダー照射平行線 問題発覚後初の防衛相会談

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’19/06/02付北海道新聞朝刊2面の記事

日韓 レーダー照射平行線
問題発覚後初の防衛相会談


シンガポール共同】岩屋毅防衛相は1日、訪問先のシンガポールで、韓国の鄭景斗国防相と非公式に会談した。
昨年12月の韓国海軍艦船による自衛隊機への火器管制レーダー照射問題を巡り、岩屋氏が「自衛隊機は適切に飛行していた」と主張し、再発防止を要求。
鄭氏はレーダー照射は事実無根だと否定し、議論は平行線に終わった。
レーダー照射問題後、両氏による会談は初めて。

岩屋氏によると、両氏は着席した形式で約30分間会談した。
両国関係が悪化の一途をたどる中、改善へ努力する必要性では一致した。
停滞している防衛交流の正常化へ協議を継続すると確認。
北朝鮮の完全非核化に向けた協力を申し合わせた。




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両氏は会談で、会場での艦船や航空機による偶発的衝突を避けるための行動基準「海上衝突回避規範(CUES)を遵守しなければならないとの認識を共有した。

岩屋氏は会談後、レーダー照射問題について「話し合えば答えが出てくる状況ではない」と記者団に述べ、韓国側との隔たりが大きいことを認めた。
その上で「日本の立場に変わりはないが、未来志向の関係をつくるために一歩前に踏み出したい」と言及した。

一方、韓国国防省は「鄭氏が明白に事実無根であることを直接説明した」と発表。
自衛隊機が威嚇飛行した」と改めて主張した。
会談後、鄭氏は記者団に対し「虚心坦懐、率直に意見交換した」と述べた。
国際社会の課題に日韓で緊密に協力することで一致したとも説明し、関係改善へ「積極的に努力する」と強調した。




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日韓関係は、日本企業に賠償を命じた韓国人元徴用工訴訟などを受け、対立が深刻化している。

岩屋氏は「アジア安全保障会議」出席のため5月31日にシンガポール入りした。

同日も安保会議の会場で、鄭氏とごく短時間会話を交わした。



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