190703 慰安婦合意は不十分 韓国外相が認識示す 「被害者中心でない」

19/07/03付北海道新聞朝刊８面の記事

慰安婦合意は不十分
韓国外相が認識示す
「被害者中心でない」

【ソウル共同】韓国の康京和外相は２日、旧日本軍の従軍慰安婦問題について「わが政府は、これまで（元慰安婦ら）被害者を中心とするアプローチが深刻にかけていたことを認めている」と述べた。
2015年に朴槿恵前政権が結んだ日韓合意は元慰安婦の意見を反映しておらず、不十分との認識を改めて示した。




韓国外務省がソウルで主催した紛争時の女性に対する性暴力問題の根絶がテーマの国際会議で発言した。
韓国政府は慰安婦問題を踏まえ、この問題に積極的に取り組んでいる。

文在寅大統領は17年に「被害当事者と国民が排除されており、この合意では解決できない」と表明。
康氏もその趣旨に沿った発言を繰り返しており、日本政府はそのたびに反発している。
今回の会議で慰安婦問題は直接的な議題にはならなかったが、元慰安婦で今年１月に死去した金福童さんが生前に被害状況を証言する様子を記録した映像が流された。

会議にはコンゴ（旧ザイール）紛争下で性暴力被害者の治療に尽力し、18年のノーベル平和賞を受賞した男性産婦人科医デニ・ムクウェゲ氏も出席。
聯合ニュースによると「元慰安婦たちは性暴力問題を国際的に広めるのに大きく寄与した」と演説した。