’19/07/09付北海道新聞朝刊2面の記事
日本、輸出規制撤回せず
「徴用工」解決へ圧力
日本政府は、韓国に対する輸出規制強化措置の正当性を引き続き主張し、文在寅大統領の撤回要求に応じない方針だ。
外交筋は「参院選後も安倍晋三首相が態度を軟化させることはない」と指摘。
対象品目の拡大も検討し、速やかに元徴用工問題の解決策を講じるよう圧力をかけ続ける。
日本側は元徴用工問題を巡り、日韓請求権協定に基づく2国間協議や仲裁委員会の開催を1月から要請してきた。
韓国側はいまだに受け入れていない。
文氏は今回、輸出規制問題で「両国間の誠意ある協議」を求めた。
外務省幹部は「韓国側に誠意をもって話し合う姿勢がないから、規制強化措置を取らざるを得なくなった。『誠意ある協議』という言葉をそっくり返す」と不快感を示した。
政府関係者は、文氏が韓国企業に実害が生じた場合は必要な対応を取ると表明したことに「元徴用工問題で被告日本企業に実害が生じないようにする対応こそするべきだ」と反論した。
与党筋は「文氏は国内に向けてメンツを保つために発言している」との見方を示した。
190709 日本、輸出規制撤回せず 「徴用工」解決へ圧力