Cameraと散歩

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210311 香川県編 第四の新居 3の1

IMGR061-14

履 歴 稿    紫 影子  

香川県
 第四の新居 3の1


私が四年生になった春に、私達は第四の家に引越した。
この第四の家は、嘗て私達が住んで居た第二の家から約50米程離れた所に在って、その第二の家から右に行き当った所に門を構えた東向きの家であった。

門を這入った所の左側には亭亭とした五葉の松が1本あって、門から本屋までが、敷石伝いに5米程で玄関になって居た。

また、玄関を這入ると其処は、1坪の土間になって居て、その右側に6畳間があった。
そしてその奥が10畳間の座敷になって居て、父はその10畳間を居室にして居た。

この家の座敷も、第一の家と同じ程度に凝った造作をしてあったが、築庭は縁側から外塀までが5米程しか無かったので、きわめて小規模な庭であった。




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玄関から上った6畳間の左隣が、同じ6畳の茶の間になって居て、その右隣の10畳間が、母や私達兄弟の部屋であった。

また、この家も玄関の土間が一間幅で、そのまま勝手口へ通って居た。

この家の炊事場は、この突き当たった土間に設けられて居たので、台所と称する部屋は別に設けて無かった。

また、勝手口は土間を突当たった左側に在って、外塀との間隔は、ここも5米程しか無かったのだが、勝手口を出た塀ぎわには、無花果と渋柿の木が1本ずつ植って居て、その季節ごとにそれぞれ沢山の実をつけて居た。

無花果が紫色に熟す頃になると、兄と私はそれぞれその実に、これは誰、これは俺と言うように目印をつけておいて、熟した順に自分の目印のついて居るのをもぎ取って食ったものだが、その独特の味が今も私の舌に残って居る。




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また、渋柿も沢山の実をつけるのだが、黄色に熟しても、渋くてとても食えなかった。

併し、枝でブアブアに爛熟をした物は、とても美味かった。

私達兄弟は、毎日のように柿が枝で爛熟するのを待って居たのだが、全部の実がそうなるのでは無くて、その数が、きわめて少数であったことと、烏がその爛熟するのをいつも狙って居たので、その烏に先を越されて、私達にはいくらも食べられなかった。



201210 MOX工場審査合格 青森・六ヶ所村 規制委が正式決定

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'20/12/10 付北海道新聞朝刊12面の記事

MOX工場審査合格
青森・六ヶ所村 規制委が正式決定


原子力規制委員会は9日の定例会合で、日本原燃プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料加工工場(青森県六ヶ所村)の安全対策が新規制基準に適合しているとする「審査書」を決定した。
同工場は正式に審査に合格した。




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MOX工場は、原発の使用済み核燃料を化学処理(再処理)して取り出したプルトニウムやウランを、燃料として繰り返し使う国策「核燃料サイクル」の主要施設。
再処理工場(六ヶ所村)で作ったMOX粉末を燃料に加工する。

国や電力会社はMOX燃料を使う「プルサーマル発電」によってプルトニウムを消費するとしているが、東京電力福島第一原発事故後、プルサーマル発電を導入して再稼働した原発は4基にとどまる。

規制委の更田豊志委員長は記者会見で、安全性や核不拡散の観点から「再処理工場で抽出したプルトニウムは、速やかにMOX燃料に加工することが必要だ」と述べ、再処理とMOX燃料加工を一体的に進めるよう求めた。




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会合では、委員5人全員が審査書決定に賛成。
核燃料サイクルは破綻し、MOX燃料の使い道はない」などの一般からの意見が寄せられたと紹介された。

原燃は当初、2012年完成を目指したが、東日本大震災後の工事中断などで繰り返し延期。
現在の目標は22年度上半期だがさらに延期となる可能性もある

建設費だけで当初の約1200億円から約3900億円に増え、操業費や廃止措置の費用を含む総事業費は約2兆3400億円を見込む。



210306-201210 12面MOX工場審査合格