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081107 ダライ・ラマ側 中国が物別れ チベット自治問題

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'08/11/07の朝刊記事から

ダライ・ラマ
中国が物別れ チベット自治問題


【北京6日共同】中国共産党は6日までに終了したチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ十四世の特使との対話で、現行のチベット自治区の統治制度は断固変えないと表明、変更を求めるダライ・ラマ側の要求を拒絶した。
国営通信、新華社が同日、伝えた。

チベット自治の在り方をめぐる双方の対立の溝は埋まらず、対話は完全に物別れに終わった。

チベット問題は3月のラサ暴動で国際的な関心が高まったが、進展が得られなかったことで、亡命チベット人社会ではダライ・ラマの対話路線に批判が強まる可能性がある。
対話継続の是非などについて亡命チベット人の代表らで協議する緊急会議が17日から、開かれる予定。




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新華社によると、対話にはチベット問題を主管する統一戦線工作部の杜青林部長が出席。
杜部長は「中国は(少数)民族による地域自治制度を堅持する」と強調し「いかなる状況でもチベットの独立や半独立、形を変えた独立は認められない」と断言。
ダライ・ラマに対し、政治要求を根本的に改め、暴力活動の扇動やチベット独立画策の動きを支持しないよう警告した。

特使側の主張については明確に伝えられていないが、連邦制や香港式の「チベット民族による高度自治」を求めたもようだ。



220815 北海道似湾編 椎茸狩り2の2

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履 歴 稿    紫 影子  

北海道似湾編
 椎茸狩り 2の2


椎茸が沢山あるのは、主として此の急斜面であったが、其処には楢の木の風倒木と、地方の人達が薪を伐り出した残骸の捨木に芳香を放って黄褐色の椎茸が、無数に生えて居た。

嬉嬉として生徒達が、楢の木の倒木から倒木へと椎茸を探し歩いて居るうちに、時は移って中春の陽が稍西へ傾きかけた頃、「皆集まれ」と、大声で叫んだ校長先生の集合の号令がかけられると、其処此処の熊笹を掻分けて全校生が集って来た。

その時の私は、三十程しか取れなかったのだが、その三十程の椎茸を、「私は馴れない者だから、これだけしか取れなかった」と言って、校長先生に見せたのだが、その時の校長先生は、「お前はこんなこと始めてだから面白かっただろう。

それでも随分取れたじゃないか、それだけ取れれば大成功だぞ、家へ帰ってからお母さんに見せたら、お母さん喜こぶぞ。」と言って朗かそうに、呵呵と笑って居たが、其処此処の熊笹を掻分けて、次次と校長先生の前へ集る生徒達が、それぞれ手頃の笹に十二、三個の椎茸を突刺して、多い者は十本以上を、そして少ない者でも七、八本をぶらさげて居たのには、「矢張り北海道の子供達は、俺等とは大分違うな。」と、大いに驚かされた私であった。




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併し、その時の私は、嘗てそれまでこうした原始その儘の容姿をした山へ登ったことも無ければ、椎茸と言う物を見たことも無かった私であったから、それが三十個程の収獲であっても得得として居た者であった。

やがて私達生徒は、”青葉茂れる桜井の”と、南北朝時代の忠臣としてその名を称えられて居る楠公父子の袂別を歌った歌を、校長先生の声に合わせて、合唱しながら山を降ったのであった。

山を降る時も、登る時と同じように、老樹の枝に小鳥の群が囀って居たが、二、三の老樹に栗鼠が枝から枝へ飛び跳ねる光景や、後足で立った前足で、きょとんとした恰好でお出お出をして居るように見えたのが、私にはとても珍しかった。

私は、似湾と言う所に三年八ヶ月という歳月を過したのであったが、少年の時代であった私は、春秋の二期には必ずその山へ椎茸を取りに行った者であったが、次回からは二百個程の数ならば私にも容易に取れたものであった。



081107 「最年少」28歳 国王が戴冠式 ブータン

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'08/11/07の朝刊記事から

「最年少」28歳 国王が戴冠式 ブータン

ティンプー6日共同】ヒマラヤの山岳国ブータンの首都ティンプーの王宮で6日、ジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王(28)の戴冠式が行われ、正式に即位した。
ブータン政府当局者は、世界最年少の君主としている。

国王は父である前国王から2006年12月に譲位された。
ブータンでは今年3月に初の総選挙が行われ、7月には絶対王制から立憲君主制に移行。
民主化プロセスの終結を受け、内外に正式即位を披露した。




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戴冠式では、吉兆を意味する8つの宝を象徴する品々などが僧侶から国王に授けられ、祝福を示す白いスカーフが渡された。
式には、隣国インドのパティル大統領やブータン大使を兼務する日本の堂道秀明・駐インド大使らが列席した。

憲法で国民の精神や文化面の幸福度を追求する「国民総幸福量」の強化を定めているブータンでは「国王の即位を国民とともに祝う」(ブータン政府)ことを旨とし、華美な祝典は行わず、国民による歌や踊りなどの祝賀行事が12月中旬まで続けられる。