Cameraと散歩

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141210 しゃべる と おしゃべり LX7

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141210の朝刊記事

太平洋戦争のさなか、米軍機による初の本土空襲があった直後に東京都内で体験発表会が開かれた。
<せめて焼失家屋数とか死傷者数ぐらいは、発表してもらえないだろうか> 住民の素朴な質問に、国土防衛担当の陸軍中佐が答えた。
<何でもかんでも、しゃべることはやめてもらいたい。日本には外人がいます。筒抜けです。だから日本国民に(真相を)いえないのです>。
小樽出身の作家山中恒さんが、「暮らしの中の太平洋戦争」(岩波新書)で紹介している


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このことを
真相を知ろうとしている国民の声を遮り、極度に神経質になり、情報を秘密にしようとする。
戦時下という特殊な状況下であっても、おしゃべりまで制限するのは異常と言わざるを得ない
と、この記者は断じている。


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焼失家屋数とか死傷者数を尋ねたことが、真相を知ろうとしたことなのか。
しゃべることはやめてもらいたい、と言ったことは、住民のおしゃべりをやめろ、と言ったことなのか、この記者の受け取り方に釈然としないものを感じる。