Cameraと散歩

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150105 陸自配備 与那国を記録 揺れる3年間映画に

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’15/01/05の新聞記事

陸自配備 与那国を記録 揺れる3年間映画に
経済優先か、島本来の豊かさか


島嶼防衛の強化を理由に、陸上自衛隊の沿岸監視部隊が配備される日本最西端の与那国島沖縄県与那国町)。
配備をめぐり賛否が分かれ、揺れる地元を描いたドキュメンタリー映画「はての島のまつりごと」が注目を集めている。
製作した神奈川県鎌倉市の映像作家土井鮎太さん(37)は「自衛隊の配備が島を豊かにするのか、本当に必要なのかを日本全体で考えたい」と訴える。 (東京報道 小川郁子)


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沿岸監視部隊は後方支援を含め約150人で、監視所やレーダーサイトで外国の艦船や航空機を警戒する。
防衛省は2016年度からの運用を目指し、14年4月に関連施設の工事を始めた。
中国漁船が目立つ沖縄・尖閣諸島まで約150kmの与那国島への部隊配備は、「南西諸島の防衛力強化」を打ち出す国にとって優先課題の一つだった。


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与那国島は人口約1500人。
高齢化と過疎化が進んでおり、人口増や経済効果などを狙う町は09年から、自衛隊の配備を防衛省に要望。
しかし、反対する住民も多く、配備の是非を問う住民投票の実施を求める約600人の署名が集まるなど、議論は白熱してきた。


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土井さんは、全国各地を旅していた約10年前、3カ月ほど与那国島の介護施設で働いた経験があり、島の友人から自衛隊配備の計画を聞いた。
11年秋から配備反対派の活動や住民説明会、島の人々などを撮り始め、3年ほどかけて映画を完成させた。


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女性祈祷師が豊作を祈る祭事やエイサー踊りなども収録。
土井さんは「島にはいろいろな財産がある。自衛隊に依存して島の良さを失うより、かつて台湾との交易拠点として栄えた国境の島の温かさや、おおらかさを大切にする方が、島を幸せにするのではないか」と話す。




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自衛隊配備の目的が何であるのか。
自衛隊の配備が島を豊かにするのか、本当に必要なのかを日本全体で考えたい」と訴える。ーと書かれているが、自衛隊の配備が島を豊かにするかどうかを考えるのではなく、与那国島自衛隊を配備することが本当に必要なのかを日本全体で考えることのほうが先であろう。
沖縄県が日本の領土でなくなる場合、与那国島の経済、島本来の豊かさと言っている良さはもちろんのこと、住民の自由、私有財産表現の自由さらに生命さえも保障されないことは、近年伝えられる報道から学ぶべきであろう。