この写真を見た時「あっ、どっかで見たよな」と思った。
アサヒカメラ2015 4月号の写真コンテスト カラープリントの部 1位の作品 吉野川風物詩である。
徳島県・吉野川でのシラス漁の風景。4分半にも及ぶ長時間露光と広角レンズによる「静」と「動」の隅々まで計算された見事な写真。このように地域の撮影環境を熟知したうえで、どのように撮影すれば結果が出るのかといった技術的な裏づけのもとでのすばらしい作品です。まさに、行き当たりばったりの写真ではなく、画家がしっかりデッサンをすることにも共通する技術力と視点と結果の融合されたセンスがなければ成功はありえなかったことでしょう。
と、選者は絶賛している。
これがアサヒカメラ2015年4月号であるが、以前見た本を探すと見つかった。
この写真であるが、シラスウナギは絶滅危惧種となっているニホンウナギの稚魚なのだそうで、いくつもの漁業組合が多くの一般人にシラス漁の許可を与えてしまい、取れたものが県外に出回り、さらに徳島の養鰻業者が高値で買い戻すという悪循環が・・・・。
一方で、漁の幻想的な光景が風物詩として「とくしま市民遺産」にもなっていると、問題提起する文章が載っている。
撮影は田中和義氏で、川面を彩る 吉野川のシラスウナギ漁 と題している。
週刊新潮2月12日号に載っていた。
150830 あれ!? どっかで見たよな