Cameraと散歩

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150627 戦争について知ってる?

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’15/06/27の道新こども新聞 「週刊まなぶん」の記事から

『こどもっと意見』

戦争について知ってる?

子どもの顔知らぬまま戦死 ♦︎ 自分も行くことになるかも


多くの命をうばった第2次世界大戦が終わってから、今年で70年。
小学生はどのように戦争について知り、どうすればなくせると考えているのでしょう。


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     ー ー ー ー ー

鈴木颯人君(苫小牧市・拓勇小4年)はニュースから、広島と長崎に原爆が落とされたことなどを知りました。
しかし「昔の日本は戦争が何より大事で、独裁(特定の人や集団がすべての権力を持ち支配すること)的な国だったというけれど、想像できない」というのが実感です。


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心が動いたのは、身近な人の話でした。
高橋佳那さん(後志管内仁木町・仁木小5年)が聞いたのは、祖母の話。
24歳だったお父さんが沖縄県で戦死した時、祖母はまだお母さんのおなかの中にいました。
「子どもの顔も見られずなくなってしまい、どんなに残念だったかと思うと、戦争に腹が立ちます」


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食べ物不足も深刻でした。
小原大河君(札幌市・新琴似小2年)は祖母から「(あたりに生えている)草などを食べていた」と聞きました。
「二度とそんなことが起きないよう、平和な世界をつくりたい」


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今、日本は戦争について大きな決断をしようとしています。
第2次大戦後は戦争をしないとちかい、憲法に定めました。
そして、外国からせめられたときだけ自衛隊が反撃することを許してきました。
しかし、今の安倍晋三政権は、仲の良い国がこうげきされたときいっしょに戦う「集団的自衛権」を使える仕組みをつくろうとしています。


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     ー ー ー ー ー

「安倍首相は軍隊を作ろうとしていると思う。それは戦争をしようとしているのと同じ。両親もそう話していた」と、犬飼こよりさん(北斗市・大野小6年)は教えてくれました。
日野戸航大君(深川小5年)は、ニュースを見て祖母と話をすることが多いといい「今の憲法が守られなければ、自分もいつか戦争に行くことになるのかも」と心配そうです。


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那須川叶愛さん(旭川市愛宕東小6年)は、学校図書館で小説「火垂ほたるのはか」(作・野坂昭如のさかあきゆき)を読みました。
戦争で親を失い、だれの助けもなくさまようきょうだいの物語です。
「戦争になれば毎日おなかがすいて苦しむ。人はみんな、だれかの大切な人だということを忘れなければ、戦争は起きない」


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みなさんは小学6年の2学期に、社会科の授業で第2次大戦について学びます。
どうしたら戦争をなくせるか、考えるきっかけにしませんか。


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