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201203 周庭氏ら3人 禁錮刑  香港裁判所判決 警察デモ扇動で

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'20/12/03付北海道新聞朝刊9面の記事

周庭氏ら3人 禁錮
香港裁判所判決 警察デモ扇動で


【香港時事】香港の西九竜裁判所は2日、昨年6月の違法集会を扇動した罪などに問われた民主活動家の黄之鋒氏(24)に禁錮13カ月半、周庭氏(23)に同10カ月、林朗彦氏(26)に同7カ月の実刑判決を言渡した。
3人は同日改めて収監され、周氏は上訴に伴う保釈も認められなかった。




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民主派締め付け強化

3人は昨年6月21日、中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案に反対し、警察本部を包囲する抗議集会を扇動したなどとされる。
包囲は10時間以上続き、数万人のデモ参加者が集まったとみられている。
3人は起訴内容を認めていた。




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報道によると、裁判官は「(包囲は)警察を攻撃して権威に挑戦するものであり、他の集会と比べても深刻だった。抑止のための刑罰を科す必要があり、即時収監以外の選択肢はない」と厳しく糾弾した。

黄氏は2014年の「雨傘運動」に関連して服役したことがあるが、周氏への実刑判決は初めて。
量刑を言い渡された周氏は涙を流したという。
黄氏は代理人を通じてフェイスブックに「みんなと抗議活動を続けられなくて申し訳ない。状況は厳しいが、私は耐える」と投稿した。




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香港では重罪でない限り、初犯であったり罪を認めていたりすれば、執行猶予付き判決や社会奉仕といった形で罰が科されることも多いが、今回は適用されなかった。
国家安全維持法(国安法)施行によって香港民主派への圧力は急速に強まっており、黄氏と周氏の国際的な知名度や影響力の大きさも考慮し、通常より重い判決とした可能性がある。
周氏は8月に国安法違反容疑でも逮捕されており、今後の司法手続きの行方が懸念されている。



210217-201203 9面周庭氏ら禁錮刑