’20/12/10付北海道新聞朝刊9面の記事
周庭氏の保釈 高裁許可せず
【香港共同】昨年6月の香港政府への抗議デモを巡り無許可集会扇動罪などで禁錮10カ月の実刑判決を受けた民主活動家、周庭氏が申請した上訴期間中の保釈について、高等法院(高裁)は9日、審理を行い、許可しないとの判断を示した。
収監中の周氏は7日、関係者を通じてフェイスブックに日本語のメッセージを寄せ、多くの人から激励を受けたとして、保釈が認められれば「自分で皆さんに直接ありがとうと伝えたい」と表明していた。
周氏は、昨年6月に香港政府の「逃亡犯条例」改正案に抗議する警察本部包囲デモを扇動したとして、今月2日の一審で、民主活動家、黄之鋒氏らと共に禁錮刑を言い渡された。
これに対してポンペオ米国務長官が「勇気ある民主活動家らへの政治的迫害にぞっとする」と表明するなど、国際社会から批判が出ている。
香港の法律専門家や人権団体も、無許可集会の罪による量刑としては重過ぎると批判、集会の自由を保障した国際人権規約に違反すると指摘している。
201210 周庭氏の保釈 高裁許可せず