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201210 MOX工場審査合格 青森・六ヶ所村 規制委が正式決定

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'20/12/10 付北海道新聞朝刊12面の記事

MOX工場審査合格
青森・六ヶ所村 規制委が正式決定


原子力規制委員会は9日の定例会合で、日本原燃プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料加工工場(青森県六ヶ所村)の安全対策が新規制基準に適合しているとする「審査書」を決定した。
同工場は正式に審査に合格した。




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MOX工場は、原発の使用済み核燃料を化学処理(再処理)して取り出したプルトニウムやウランを、燃料として繰り返し使う国策「核燃料サイクル」の主要施設。
再処理工場(六ヶ所村)で作ったMOX粉末を燃料に加工する。

国や電力会社はMOX燃料を使う「プルサーマル発電」によってプルトニウムを消費するとしているが、東京電力福島第一原発事故後、プルサーマル発電を導入して再稼働した原発は4基にとどまる。

規制委の更田豊志委員長は記者会見で、安全性や核不拡散の観点から「再処理工場で抽出したプルトニウムは、速やかにMOX燃料に加工することが必要だ」と述べ、再処理とMOX燃料加工を一体的に進めるよう求めた。




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会合では、委員5人全員が審査書決定に賛成。
核燃料サイクルは破綻し、MOX燃料の使い道はない」などの一般からの意見が寄せられたと紹介された。

原燃は当初、2012年完成を目指したが、東日本大震災後の工事中断などで繰り返し延期。
現在の目標は22年度上半期だがさらに延期となる可能性もある

建設費だけで当初の約1200億円から約3900億円に増え、操業費や廃止措置の費用を含む総事業費は約2兆3400億円を見込む。



210306-201210 12面MOX工場審査合格