Cameraと散歩

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210705 屋 島 3の2

IMGR066-02

履 歴 稿    紫 影子  

香川県
 屋 島 3の2


 私達親子は、その茶店で一休みしてから更に頂上への道を歩いたのであったが、その道道「あの茶店を食わずの梨の茶店と言うのは、弘法大師と言う傑僧が屋島寺を開山しようと此の道を登った時に、それが杣夫の住んで居た家であったのかも知れないが、その家の前に在った1本の梨の木に、梨の実が沢山熟して居たので、「私は、今朝から何も食べて居ないので餓じいから、あの木に実って居る梨を一つ恵んで欲しい」と、喜捨を懇請した時に、その家の主婦が、「この梨の実は、中が炭と同じてあって、とても人には食べられない」と言って喜捨をすることを拒んだそうであった。

ところが「そうか。それでは仕方が無い」と言った弘法大師が立去った後のその梨の実は、主婦の言葉通りの中が炭と同じような梨になってしまって、とても人の口には食べられない実になってしまったと言う伝説があるのだが、その食わずの梨の木と言うのが、あの茶店の前にあるので、その木の名を店の名にしたのだ」と父は私達に教えてくれた。




IMGR066-16

 屋島寺の門前に桜の巨木があって、その木をカシヨウ桜と呼んで居た。
そしてその花を塩漬けにした物を、門前の売店で売って居たが、それを振りかけたお茶漬の味が子供の私にも何か、特殊な風味を感じさせたことを私は今に覚えて居る。

 屋島に関した私の思出には、この外に獅子の霊岩と言う所と、源平合戦の古戦場として広く知られて居る壇の浦が残って居る。

 獅子の霊岩と言う所は、其処に何か獅子に似た物があったので、そう呼ばれて居たのでは無いかと思って居るのだが、私にはその名称以外に何も判って居ない。

 併し、一旦その岩頭に立てば、遙に霞む中国地方の山脈を背景に、その波上に点点と緑の島島を浮べた瀬戸内海を真白い真帆や片帆の船が右に左に行きかう風景と、俯観する高松市の全景、特にその夜景がとても素晴らしかった。