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210207 中国の公船2隻 海警法後初侵入 尖閣領海に8時間半

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'21/02/07付北海道新聞朝刊2面の記事

中国の公船2隻 海警法後初侵入
 尖閣領海に8時間半


 第11管区海上保安本部(那覇)は6日、沖縄県尖閣諸島周辺の領海に午前4時45分ごろから中国海警局の船2隻が侵入したと発表した。
中国で海警局の武器使用を認める海警法が1日に施行されて初めて、尖閣周辺の領海に侵入した。
武器は使用せず、約8時間半後、領海外に退去した。

 日本政府は6日、許されない行為だとして中国政府に抗議した。
同日午前、日本政府は首相官邸の情報連絡室を官邸対策室に格上げして情報収集に当たった。
中国船の領海侵入は今年4日目。
海警法の施行により、政府や海上保安庁が警戒感を強めている。




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 11管によると、尖閣周辺の領海には日本漁船2隻が航行し、それぞれ3人が乗船。
午前4時50分ごろ、南小島の南約22キロの海上で、海警局船が漁船に船首を向けて接近しようとする動きを見せた。
海上保安庁が巡視船を配備し安全を確保。
領海から出るよう警告した。

 領海内で、海警局船は漁船の動きに合わせて移動した。
漁船が領海外に出ると、海警局船も後を追い、午後2時15分ごろ領海外側の接続水域からも出た。

 別の海警局船2隻も接続水域を航行した。
うち1隻は機関砲のようなものを搭載していた。

 接近されそうになった日本漁船2隻は午後7時すぎ、石垣島に寄港。
船長らは取材に応じ「海保の巡視船が多くて物々しい雰囲気だった」と話した。
海警局船は、未明から夕方まで漁船を追尾したり並走したりし、拡声器を使い中国語で何かを呼び掛けてきたという。




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 日中両政府は3日、海洋問題について実務者が話し合う「高級事務レベル海洋協議」をテレビ会議方式で開催、日本側は中国の海警法に関し「国際法に反する形で適用されることがあってはならない」と懸念を伝えた。


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