’21/02/09付北海道新聞朝刊5面の記事
中国海警法に首相が牽制
菅義偉首相は8日の衆院予算委員会で、中国当局による外国船舶への武器使用を可能にした海警法の施行を牽制した。
沖縄県・尖閣諸島周辺への領海侵入を踏まえ「運用によって、東シナ海や南シナ海の海域で緊張を高める事は全く受け入れ られない」と述べた。
中国側に「強い懸念」を伝えているとも強調した。
中国外務省は尖閣は「中国固有の領土だ」と主張した。
国民民主党会派に所属する井上一徳氏(無所属)は、法施行で危機管理の次元が変わったと指摘。
海警法施行後の6、7両日、海警局の船が相次いで尖閣周辺の領海に侵入した事案を受け、強い姿勢を示すべきだと訴えた。
首相は事案には直接触れず、海警法が「わが国を含む関係国の正当な権益を損なうことがあってはならない」と語った。
210209 中国海警法に首相が牽制