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210305 対中国 同盟国と連携  米国務長官、初演説

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’21/03/05付北海道新聞朝刊9面の記事から

対中国 同盟国と連携
 米国務長官、初演説


 【ワシントン平畑功一】ブリンケン米国務長官は3日、国務省で就任後初めて外交方針について演説を行い、「21世紀最大の地政学的な試練である中国との関係を管理しなければいけない」と述べた。
国際的な孤立を深めたトランプ前政権の外交と一線を画し、同盟国や友好国との連携を強化して対抗する考えを表明。
対中国のほか、新型コロナウイルスの封じ込めなどを8つの優先的な外交課題として明示した。

 ブリンケン氏は、影響力を増す中国を「安定的で開かれた国際秩序に挑戦する経済力、外交力、軍事力、技術力を持つ唯一の国」と指摘。
ロシアやイラン、北朝鮮などからの「重大な挑戦」が存在するとした一方で「中国による挑戦は(次元が)異なるものだ」と強調した。




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 さらに「新疆ウイグル自治区で人権が侵害され、香港で民主主義が踏みにじられている時、立ち上がる必要がある」とも述べ、中国の人権問題を厳しく追及する方針も示した。

 このほか、過去の米政権による中東などへの軍事介入に触れ「軍事介入による独裁国家の打倒や民主主義の推進はしない」と明言し、軍事行動よりも外交による問題解決を優先する考えを示した。
一方で「真の協力とは負担を共に担うことだ」とし、日本や欧州などの同盟国に安全保障面でのさらなる貢献を求めていく姿勢も強めた。

 優先課題に挙げた新型コロナや気候変動問題では、各国政府と連携していく考えを強調。
米国の技術的優位の確保や効果的な入国管理制度の構築も優先課題として列挙した。



210830-210305 9面対中国:韓国検事総長辞任