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210313 元朝日記者の敗訴確定  慰安婦報道訴訟 上告を棄却

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’21/03/13付北海道新聞朝刊33面の記事

元朝日記者の敗訴確定
 慰安婦報道訴訟 上告を棄却


朝日新聞元記者の植村隆氏(62)が、自身の従軍慰安婦関連の記事について「捏造」と批判され名誉を傷つけられたとして、麗沢大の西岡力客員教授(64)と文芸春秋(東京)に計2750万円の損害賠償などを求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(小池裕裁判長)は植村氏の上告を退ける決定をした。
請求を棄却した一、二審判決が確定した。




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 決定は11日付で裁判官5人全員一致の結論。
判決によると、植村氏は1991年、元慰安婦と名乗り出た女性の証言を2本の記事にした。
西岡氏は2012〜14年に捏造と指摘する論文を発表、週刊文春も14年に西岡氏の発言を紹介した。

 19年6月の東京地裁判決は、西岡氏と文春側が植村氏の社会的評価を低下させたとして名誉棄損を認めた。
ただ、植村氏が女性への取材で「自分はだまされて従軍慰安婦になった」と聞きながら「日本軍により戦場に連行された」と報じたと認定。
「意図的に事実と異なる記事を書いたと認められ、西岡氏の論文は重要な部分で真実性の証明がある」と判断し、論文などは公益を図る目的があったとして被告側の賠償責任を否定した。
昨年3月の二審東京高裁判決も追認した。




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 植村氏は東京都内で記者会見し「通常の取材で書いた問題のない記事だと思っている。なぜこのような司法判断になるのか」と話した。
西岡氏は「主張が認められたのは当然。今後は言論で論争できればと思う」、文芸春秋は「当然の決定だ」とのコメントを発表した。   (田口博久)



210904-210313 33面元朝日記者敗訴確定