'22/03/16の朝刊記事から
投書欄 気流
日韓の歴史 学びたい
高校生 16歳
(千葉県印西市)
親の転勤で、小学生時代のほとんどを韓国・ソウルで過ごした。駐在員の多い二村洞という地区だ。同じ日本人学校に通う友だちと街を歩いていると、韓国のお年寄りに日本語で話しかけられることが少なくなかった。「おはようございます。いい天気ですね」といったあいさつを聞くたび、「日本語をしゃべれてすごいな」と思った。
帰国後、中学の授業で韓国の歴史を学んだ。日本に併合させられ、多くの人が日本語を覚えざるを得ない時代だったという残酷な事実を、初めて知った。ソウルで出会ったお年寄りがなぜ日本語を話せたのか、僕はもっと疑問に思うべきだった。
日韓は今も政治や歴史の問題を 抱えている。互いの国についてもっと学び、協力しながら問題を解決していく姿勢が大切だ。
220316 日韓の歴史 学びたい