Cameraと散歩

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220815 北海道似湾編 椎茸狩り2の2

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履 歴 稿    紫 影子  

北海道似湾編
 椎茸狩り 2の2


椎茸が沢山あるのは、主として此の急斜面であったが、其処には楢の木の風倒木と、地方の人達が薪を伐り出した残骸の捨木に芳香を放って黄褐色の椎茸が、無数に生えて居た。

嬉嬉として生徒達が、楢の木の倒木から倒木へと椎茸を探し歩いて居るうちに、時は移って中春の陽が稍西へ傾きかけた頃、「皆集まれ」と、大声で叫んだ校長先生の集合の号令がかけられると、其処此処の熊笹を掻分けて全校生が集って来た。

その時の私は、三十程しか取れなかったのだが、その三十程の椎茸を、「私は馴れない者だから、これだけしか取れなかった」と言って、校長先生に見せたのだが、その時の校長先生は、「お前はこんなこと始めてだから面白かっただろう。

それでも随分取れたじゃないか、それだけ取れれば大成功だぞ、家へ帰ってからお母さんに見せたら、お母さん喜こぶぞ。」と言って朗かそうに、呵呵と笑って居たが、其処此処の熊笹を掻分けて、次次と校長先生の前へ集る生徒達が、それぞれ手頃の笹に十二、三個の椎茸を突刺して、多い者は十本以上を、そして少ない者でも七、八本をぶらさげて居たのには、「矢張り北海道の子供達は、俺等とは大分違うな。」と、大いに驚かされた私であった。




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併し、その時の私は、嘗てそれまでこうした原始その儘の容姿をした山へ登ったことも無ければ、椎茸と言う物を見たことも無かった私であったから、それが三十個程の収獲であっても得得として居た者であった。

やがて私達生徒は、”青葉茂れる桜井の”と、南北朝時代の忠臣としてその名を称えられて居る楠公父子の袂別を歌った歌を、校長先生の声に合わせて、合唱しながら山を降ったのであった。

山を降る時も、登る時と同じように、老樹の枝に小鳥の群が囀って居たが、二、三の老樹に栗鼠が枝から枝へ飛び跳ねる光景や、後足で立った前足で、きょとんとした恰好でお出お出をして居るように見えたのが、私にはとても珍しかった。

私は、似湾と言う所に三年八ヶ月という歳月を過したのであったが、少年の時代であった私は、春秋の二期には必ずその山へ椎茸を取りに行った者であったが、次回からは二百個程の数ならば私にも容易に取れたものであった。



081107 「最年少」28歳 国王が戴冠式 ブータン

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'08/11/07の朝刊記事から

「最年少」28歳 国王が戴冠式 ブータン

ティンプー6日共同】ヒマラヤの山岳国ブータンの首都ティンプーの王宮で6日、ジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王(28)の戴冠式が行われ、正式に即位した。
ブータン政府当局者は、世界最年少の君主としている。

国王は父である前国王から2006年12月に譲位された。
ブータンでは今年3月に初の総選挙が行われ、7月には絶対王制から立憲君主制に移行。
民主化プロセスの終結を受け、内外に正式即位を披露した。




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戴冠式では、吉兆を意味する8つの宝を象徴する品々などが僧侶から国王に授けられ、祝福を示す白いスカーフが渡された。
式には、隣国インドのパティル大統領やブータン大使を兼務する日本の堂道秀明・駐インド大使らが列席した。

憲法で国民の精神や文化面の幸福度を追求する「国民総幸福量」の強化を定めているブータンでは「国王の即位を国民とともに祝う」(ブータン政府)ことを旨とし、華美な祝典は行わず、国民による歌や踊りなどの祝賀行事が12月中旬まで続けられる。



081106 米MD対抗 ミサイル配備  ロ大統領演説 任期延長も提案

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081106の朝刊記事から

米MD対抗 ミサイル配備
 ロ大統領演説 任期延長も提案


【モスクワ5日加藤雅毅】ロシアのメドベージェフ大統領は5日、クレムリンで初の年次教書演説を行い、東欧での米ミサイル防衛(MD)計画に対抗し、ロシア西部の飛び地カリーニングラード州に最新ミサイルを配備する意向を表明した。
また、大統領任期を現在の4年から6年に延長することを提案した。

同州に配備するのは最新の移動式戦術ミサイル「イスカンデル」。
大統領は、米国のMD施設に向けて妨害電波を送る設備も設置する意向を表明、対抗姿勢を鮮明にした。




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ただ、大量破壊兵器削減などでは米国と協力できると強調。
米国の次期政権については「ロシアと十分に価値のある関係を選ぶと期待している」と述べ、グルジア紛争をめぐって深刻化した対立の緩和に期待を示した。

一方、グルジア紛争や金融危機は米国一局支配が招いたものと指摘し、「多極世界が現実的だ」と述べた。
南オセチア自治州アブハジア自治共和国の独立承認に対する欧米の批判について「カフカス地方に関する政策を見直すつもりはない」と述べ、譲歩する考えがないことを強調した。

大統領任期の延長は、大統領の権限強化を図る狙いで、プーチン前大統領(現首相)時代から取りざたされていた。
2012年までの自身の任期を延長するかどうかについては言及しなかった。

汚職対策では公務員の所得、資産を全面公開させる必要性を強調した。