140413 教科書採択で揺れる沖縄・竹富町 2
140413の新聞記事 東京書籍と育鵬社 中学公民教科書の項目比較
【国民主権】
・東京書籍
国民主権とは、国の政治の決定権は国民が持ち、政治は国民の意思にもとづいて行われるという原理です。
国民主権のもとでは、国民一人一人の意見を尊重し、話し合いによって、全体の意思を民主的に決定します。
・育鵬社
日本国憲法は前文で「主権が国民に存すること」を宣言しています。
主権とはその国のあり方を最終的に決定する力や権威のことであり、その中には憲法を改正したり、制定するなどの大きな権限も含まれています。
【平和主義】
・東京書籍
日本は、第二次世界大戦で他の国々に重大な損害をあたえ、また、自らも大きな被害を受けました。
そこで、日本国憲法は、戦争を放棄して世界の恒久平和のために努力するという平和主義を基本理念としました。
憲法第9条は、戦争を放棄し、戦力を持たず、交戦権を認めないと定めています。
・育鵬社
第二次世界大戦に敗れた日本は、連合国軍によって武装解除され、軍事占領されました。
連合国軍は日本に非武装化を強く求め、その趣旨を日本国憲法にも反映させることを要求しました。
このため、国家として国際紛争を解決する手段としての戦争(侵略戦争)を放棄し、戦力を保持しないこと、国の交戦権を認めないことなどを憲法に定め、徹底した平和主義を基本原理とすることにしました。
【自衛隊】
・東京書籍
平和と安全を守るためであっても、武器を持たないというのが日本国憲法の立場ではなかったのかという意見もあります。
・育鵬社
自衛隊は日本の防衛には不可欠であり、また災害時の救助活動などでも国民から大きく期待されています。
【在日米軍基地】
・東京書籍
コラム「沖縄と基地」を設け、1996年の住民投票で基地縮小への賛成が多数を占めたことなど、沖縄返還後の経緯を詳述。住宅地と隣り合う普天間飛行場の写真を掲載し、沖縄本島と周辺の基地を地図で紹介している。
・育鵬社
主な基地の一覧を掲載し、(沖縄県内は嘉手納基地とキャンプ・ハンセンの2カ所)、解説は「約74%が沖縄県に集中しています」の一文のみ。その他、普天間飛行場の写真と日米安全保障条約の一部を紹介している。