Cameraと散歩

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160704 170人の巨大弁護団を引き連れて週刊文春を訴えた元朝日新聞「植村隆」記者は日本の名誉を毀損しなかったか? 2-3

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挺身隊としての経歴

そう言えば、当初、朝日新聞は世間から慰安婦報道が大誤報であると追求されて論理をすり替え、開き直りに終始した。
しかも、本誌や週刊文春の広告掲載を拒否するという挙に及んだ。
支援者に囲まれ、滔々と自らの潔白を口にする植村元記者の姿は、朝日新聞の体質をそっくりそのまま受け継いでいるように見えなくもない。


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あらためて、植村元記者の慰安婦報道を振り返ってみると、”戦後半世紀 思い口開く”と題した元慰安婦の初証言を他社に先駆けて報じたのは、1991年8月11日付朝刊(大阪本社版)だった。
しかし,これまで繰り返し指摘されているように、この記事には見過ごすことのできないゴマカシがあった。
「植村さんは、元慰安婦について、記事では”女子挺身隊”の名で戦場に連行されたとしている。この女性は金学順という実名を明かし、”貧困のため、母にキーセンとして売られ、その後、養父に慰安所に連れて行かれた”と告白しましたが、女子挺身隊としての経歴に言及したことは一度としてありません」」 と語るのは、訴訟の当事者となった西岡教授だ。


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「そのことについて、植村さんは今になって、他のメディアでも慰安婦と挺身隊の混同はあったと言い訳をしています。ですが、私だ問題視しているのは一般論としての混同ではなく、金学順という個人の経歴に勝手に挺身隊を付け足したのではないかということ。加えて、”記事は、だまされて慰安婦にされたとなっていて、強制連行だったとは一言も書いていない”と言い張っている。でも、”挺身隊の名で戦場に連行”という言葉を使ったのであれば、国家総動員法に基づく強制連行を印象付けようとしたと疑われても仕方がないのです」

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昨年の12月22日、朝日新聞が設置した慰安婦報道を検証する『第三者委員会』が発表した報告書でも、〈植村は、記事で取り上げる女性は「だまされた」事例であることをテープ聴取により明確に理解していたにもかかわらず、同記事の前文に、「『女子挺身隊』の名で戦場に連行され、日本軍人相手に売春行為を強いられた『朝鮮人従軍慰安婦』のうち、一人がソウル市内に生存していることがわかり」と記載した〉
とされ、
〈これは、事実は本人が女子挺身隊の名で連行されたのではないのに、「女子挺身隊」と「連行」という言葉の持つ一般的なイメージから、強制的に連行されたという印象を与えるもので、安易かつ不用意な記載であり、読者の誤解を招くものである〉
と断じている。


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未だ、全米各地に建てられた屈辱的な慰安婦碑には、日本軍が20万人以上の婦女子を性奴隷にする目的で誘拐したと記され、公然と日本人は辱められ続けている。
我々の父祖が性犯罪者呼ばわりされている責任の一端を、植村元記者は負わなければならないはずなのに、反省する素振りさえも見せていないのだ。


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'15.1.22号の週刊新潮から