'20/11/26付北海道新聞朝刊29面の記事
前首相SNS投稿
弁護団が削除要求 植村氏訴訟巡り
朝日新聞元記者の植村隆氏(62)が、従軍慰安婦について書いた記事を雑誌に「捏造」と掲載され、名誉を傷つけられたとして、ジャーナリストの桜井よしこ氏(75)らに損害賠償などを求めた訴訟を巡り、植村氏の弁護団は25日、安倍晋三前首相が会員制交流サイト(SNS)に事実と異なる投稿をしたとして、安倍氏に削除を求める通知書を送ったと明らかにした。
訴訟は、最高裁が18日付で植村氏の上告を退け、桜井氏の責任を否定した一、二審判決が確定している。
通知書によると安倍氏は20〜21日、フェイスブックに「植村記者と朝日新聞の捏造が事実として確定したという事ですね」などと投稿したという。
弁護団は「捏造と認める判決が確定した事実はない」と指摘。
投稿は植村氏の名誉を傷つけ、社会的評価に甚大な影響を与えるとして、通知後1週間以内の削除を求める。
弁護団によると、通知書は24日に郵送し、25日に安倍氏側へ届いたという。
(中秋良太)
