’14/08/05の朝日新聞 読者の疑問に答えます 「元慰安婦 初の証言」 記事に事実のねじ曲げない 2-3
8月11日に記事が掲載された翌日、植村氏はは帰国した。
14日に北海道新聞のソウル特派員が元慰安婦の単独会見に成功し、金学順さんだと特報。
韓国主要紙も15日の紙面で大きく報じた。
植村氏は前年の夏、元慰安婦の証言を得るため韓国を取材したが、話を聞けずに帰国した経緯もあり、詳しい取材のいきさつは、朝鮮半島問題を扱う月刊誌「MILE」(91年11月号)に書いた。
この時期、植村氏の記事への批判はまだ出ていなかった。
また、8月11日の記事で「『女子挺身隊』の名で戦場に連行され、日本軍人相手に売春行為を強いられた『朝鮮人従軍慰安婦』」などと記したことをめぐり、キーセンとして人身売買されたことを意図的に記事では触れず、挺身隊として国家によって強制連行されたかのように書いたーーーとの批判がある。
慰安婦と挺身隊との混同については、前項でも触れたように、韓国でも当時慰安婦と挺身隊の混同がみられ、植村氏も誤用した。
元慰安婦の金さんが「14歳(数え)からキーセン学校に3年間通った」と明らかにしたのは、91年8月14日に北海道新聞や韓国メディアの取材に応じた際だった。
キーセン学校は宴席での芸事を学ぶ施設だ。
韓国での研究によると、学校を出て資格を得たキーセンと遊郭で働く遊女とは区別されていた。
中には生活に困るなどして売春行為をしたキーセンもおり、日本では戦後、韓国での買春ツアーが「キーセン観光」と呼ばれて批判されたこともあった。
’14/08/05の朝日新聞 読者の疑問に答えます 「元慰安婦 初の証言」 記事に事実のねじ曲げない 2-3