’20/12/10付北海道新聞朝刊9面の記事
与正氏「韓国外相が妄言」
北朝鮮感染状況への発言非難
【ソウル上家敬史】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の妹、金与正党第一副部長は8日に談話を発表し、韓国の康京和外相が新型コロナウィルスの感染状況を巡る北朝鮮の主張に疑義を呈したことについて「後先の計算もなく妄言を吐いた」と非難した。
朝鮮中央通信が9日に報じた。
康氏は5日、中東バーレーンで国際会議に出席した際、北朝鮮が「国内感染者ゼロ」と主張していることについて「信じがたい」と疑問を示し、「コロナが北朝鮮をより北朝鮮らしくした」などと揶揄した。
与正氏が韓国を非難する内容の談話を発表するのは、南西部・開城にある南北共同連絡事務所の爆破を予告した6月以来。
正恩氏は10月の演説で感染者はいないと強調しており、最高指導者の発言を否定されたことに反発したとみられる。
与正氏は康氏の発言を「凍り付いた南北関係により冷たい冷気を吹き付けようと躍起になっている。下心がはっきり見える」と非難。
「我々はいつまでも(康氏の発言を)記憶するであろうし、おそらく正確に清算されるべきであろう」と警告した。
201210 与正氏「韓国外相が妄言」 北朝鮮感染状況への発言非難