Cameraと散歩

since '140125

141216 元朝日記者の解雇脅迫問題 E-M5

PA302947
141216の朝刊記事

元朝日記者の解雇脅迫問題
北星大、週内にも結論


北星学園大(札幌市厚別区)は、元朝日新聞記者の非常勤講師の解雇を要求する脅迫状が届いている問題で、講師の来年度の契約更改について、週内にも結論を出すことが分かった。


PA302949
田村信一学長が取材に答えた。
田村学長は10月末、契約を更新しない方向で検討していると発表。
その後、大学を経営する学校法人の理事会などで雇用継続を求める声が出たことから、学内外で議論を重ねてきた。


PA302950
この問題をめぐっては、「今起きている暴力に目をつぶることは明日の暴力を認めることだ」と同大を支援する運動が全国に広がり、海外メディアも取り上げた。
下村博文文部科学相も11月の記者会見で、「脅迫行為に訴えることは決して許されない。学問の自由が脅かされることについて、負けないよう対応を考えてほしい」と述べた。


PA302953
講師は取材に、「田村学長もネットで激しいバッシングを受けている。大学を巻き込みつらいが、学内にも大学の自治、学問の自由を守ろうとする教職員や大学院生が現れた。問題はもう、私の雇用うんぬんを超えていると思う」と語った。



PA302954
この元朝日新聞記者とは、慰安婦に関して事実に反する記事を書いた植村隆氏である。
そのような事実が分かった時点で、契約を更新するのかしないのかを決めるのは大学である。


PA302955
平成26年4月に北星学園大学で講師に就任したが、虚偽の記事を書く人物をどうして採用するのかという趣旨の抗議が大学に多数あり、学長が契約を更新しない意向を発表したが有名人や弁護士などから大学の自治、学問の自由を守るため契約更新をするよう働きかけがあったという。

PA302957
下村文部科学相も、
脅迫行為に訴えることは決して許されない。
学問の自由が脅かされることについて、負けないよう対応を考えてほしい。
と述べたという。


PA302959
大学としては、虚偽の記事を書く人物が同大の講師としてふさわしいのかどうかを判断して契約更改をするのかどうかを決すればよいのであり、たとえ契約更改をしなくとも脅迫に負けたからではなく本学にふさわしくないことが分かったからと説明すればよいことであろう。

PA302961
また、契約を更新して次年度も講師として採用し、虚偽の記事を書いたことについて講師を中心に検証を行う、とすれば、脅迫行為に負けず、応援した人々の顔も立ち、学問の自由、大学の自治も守られることになる。
ただ、契約が継続となっても従来と同様の講義内容では、北星学園大学は虚偽の記事を書いた講師と同じ思想であると判断されることとなるであろう。
下村文部科学相の「学問の自由が脅かされることについて、負けないよう対応を考えてほしい。」という意味は、契約を更新したほうがよい、ということとは違うのではないか。