’19/08/28付北海道新聞朝刊1面の記事
輸出管理の優遇 韓国除外を発動
政府は28日午前0時、安全保障上の輸出管理で優遇措置を取っている「ホワイト国(優遇対象国)」から韓国を除外した。
半導体材料3品目に続く韓国向け規制強化の第2弾で、安保上脅威となる電子部品など幅広い品目の輸出管理が厳格化される。
日本が指定を取り消すのは韓国が初めて。
韓国政府は元徴用工問題に対する事実上の「報復措置」と捉え激しく反発しており、日韓関係の悪化は決定的となりそうだ。
政府は2004年から韓国を指定してきたが、今月2日に除外する政令改正を閣議決定し28日の施行が決まっていた。
菅義偉官房長官は27日の記者会見で「韓国の輸出管理制度や運用に不十分な点があることなどを踏まえ、日本の輸出管理を適切に実施するための運用見直しだ」と強調。
世耕弘成経済産業相は27日の閣議後記者会見で「日韓関係に影響を与えることを意図していない」と述べ、元徴用工問題への対抗措置との見方を改めて否定した。
日本は貿易相手国を輸出管理の規制レベルに応じてグループAからDの4段階に分類しており、優遇対象国はグループAにあたる。
韓国は28日からグループBとなる。
190828 輸出管理の優遇 韓国除外を発動