'21/02/17付北海道新聞朝刊9面の記事
19年末時点の武漢
感染千人超と推定 WHO調査団
【ニューヨーク共同】米CNNテレビは15日、中国当局が新型コロナウイルス感染症の初症例を確認したとする2019年12月時点で、中国湖北省武漢では従来考えられていた以上に感染が拡大していた可能性があると伝えた。
武漢を訪れた世界保健機関(WHO)国際調査団のベネンバレク団長の話として、感染者は千人超だったと推定されるとしている。
武漢市は、19年末までに27人がウイルス性肺炎を発症したとしていた。
ベネンバレク氏は、調査団が武漢や周辺で当時確認された174件の症例を調べた結果、いずれも重症だったとみられると説明。
「おおよその数値として、感染者のうち15%が重症化することが分かっている」ことから感染者数を推定した。
武漢では19年12月時点で12種類以上のウイルス株が存在していたことも判明。
調査団は武漢で数十万件の血液サンプルを入手して調べたい意向だが、中国側は許可していないという。
210217 19年末時点の武漢 感染千人超と推定 WHO調査団