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210210 研究所漏洩説否定  武漢調査でWHO見解

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’21/02/10付北海道新聞朝刊8面の記事

研究所漏洩説否定
 武漢調査でWHO見解


 【武漢共同】新型コロナウイルスの起源解明のため中国湖北省武漢を訪問中の世界保健機構(WHO)の国際調査団は9日、現地で記者会見を開き、中国科学院武漢ウイルス研究所からウイルスが漏洩した可能性は極めて低いとの見解を示した。
米国のトランプ前政権が主張していた同研究所からの漏洩説を否定した形だ。

 WHO専門家のベネンバレク氏は漏洩説に関して「今後は調査しない」とする一方、人にウイルスを広げた動物の調査が引き続き必要だとの認識を示した。
会見に同席した中国側の担当者は、ウイルスは人為的に作られたものでも同研究所から漏れたものでもないと強調した。




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 最初に集団感染が確認された武漢の「華南海鮮卸売市場」に関しては、調査団や中国側担当者は、どのような経緯で集団感染が起きたのか現時点ではわからないと説明。
ベレンバルク氏は、武漢以外のコウモリが元の宿主で、「中間宿主」を介して広まった可能性を指摘した。

 調査団は血液データや肺炎患者の記録も調査。
2019年12月以前に武漢で感染が広まっていたことを示す証拠は得られなかった。
中国が主張する低温物流でウイルスが流入したとの仮説に関し、ベレンバレク氏は特に、市場で扱われた冷凍の野生動物食品が感染経路となった可能性を「調べる価値がある」とした。




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 中国側の担当者は会見で、今回の視察を「世界規模の研究の中国部分」と強調。
華南市場は「恐らく最初の感染発生時ではない」とも述べた。
WHOと中国側の共同記者会見は開始が予定より大幅に遅れた。
直前まで調査団と中国側で内容を調整した可能性もある。



210729-210210 8面研究所漏洩説否定